食べる牛丼今このとき

 吉野家の牛丼。
 あれよあれよという間に、毎日の販売となった。
 まだ昼だけだし、しかも値段も、販売停止直前より高い(並・380円)けど。
 でも、こないだまで限定販売をしていたときに大行列だったのを考えると、だいぶ落ち着いた状況になっている。
 プレミア感がなくなったというか。
 かくいう自分も、限定販売で行列のときは、「牛丼は大好きだけど、いずれ落ち着いてきたら行けばいいや」くらいに思っていた。
 でも、実際、いつでも食べられるとなると、なかなか行かないものだ。
 てことに思い当たり、今日の昼は、吉野家に行ってきた。
 店員さんが微妙に愛想悪かったけど、牛丼はやっぱうまい!比べてみると、豚丼との違いはやはり鮮明だ。牛肉のこの味わいの深さ。
 

 考えてみると、同じような話は多い。
 映画も然り。
 劇場公開直後は、人がかけこみ、「後でいいや」となる。
 そのうち、行こうと思ってたらいつの間にか公開終了になってて、「レンタルで借りよ」となる。
 数か月後、レンタルが出る頃には、観たい気持ちはすっかり覚めている。


 鉄は熱いうちに打て。
 気運というのは、ほんと大事にしなきゃいかんなと思う。
 うまくいくはずのものも、タイミングを逃せば失敗するし、勝算が限りなく低いものも、チャンスを見極め、一気呵成に動きを起こせば、うまくいくことがある。
 人生、一度きり。そして、人生、あっという間。だってもう24年間すぎたんだよ?
 うかうかしてられない。
 したい!そうひらめいたことは「すぐ」着手する。
 すぐやらなくても、その準備をまずすることはできる。まず構想を練ることはできる。
 特に自分はうつ。
 今、普通の状態で物事が考えられても、いつ暗黒の領域に入り込むかわからない(そうならないよう万全は期すけれど)。
 だから、今。このとき。一瞬一瞬を、大切に、輝いて過ごしたい。そして、大切な人たちにも、素敵な瞬間が手にできるといい。
 そんなことを考えた土曜日の夜。