うつの自助サークルへ

 こういうのは前から興味があったのだが、やっているところが見つからず、諦めていた。
 そんな中、ある日、神奈川で月に一度開催しているところがあると知った。
 今日は開催日。遠方だったのだが、電車を乗り継ぎ、参加してみた。
 
 
 内容が内容なので、どよーんとした空気が流れているものかと構えていったのだが。。。
 そんなことはない。
 誠実でしっかりした方ばかりだった。
 そして、みなさん、病気と闘いながらも、治りたい、という切なる想いをにじませていた。


 20代のすごく美人な方もいて、びっくり。
 仕事がものすごく多忙で、耐えきれず発症してしまったとのこと。同僚も余裕がなく、サポートはほとんど期待できない。休職しているが、その期限も間近で、どうしたらいいのかわからない。
 話す唇は震えており、表情には不安や諦めといった苦悩が見て取れた。
 きれいな人は、周囲からちやほやされ、心の病気なんかとは無縁だと勝手に思っていただけに、正直驚いた。
 今や、誰しもが、心を病んでしまう時代。
 周囲より、少し、心の柔軟性がなかったり、真面目すぎたり、また、環境の変化が大きかったり、職場の人間関係に恵まれなかったり。
 きっかけは、ふとしたことなのだ。
 そして、社会の流れが速すぎるため、そういうちょっとした違和感が、あっという間に巨大化してしまう。
 一度そうなると、落伍者とみなされ、簡単には復帰できない。
 なんともやりきれない世相だ。


 印象的だった言葉。
○ みなさん、本当にがんばっている。真面目な人が多いから。
○ 周囲の人は「あたたかい無関心」が必要。
○ 服薬していると、頭が回らなくなり、感情が平坦化し、思考が抑えつけられる感じがする。(まさに自分と同じだったので驚いた!)
○ 治療のために、いろいろなサービスを活用することが重要。福祉資源を最大限活用すべき。
○ このように、闘病している人(やその家族)が集まって語り合える場は貴重。


 なお、会長は50代の女性なのだが、自身もうつで苦しんでいた方。
 それとあと数名が、中心となって進めていた。
 といっても、主催者、参加者という明確な区分けではなく、「一緒に手をつないでいきましょう」という感じで、フレンドリーでほどよい距離感。
 会自体も、趣旨を明確に語ったり、プライバシーへの配慮を十分に示したり、進行を適切に管理したり、(医師がいない場において)過度に医学的な議論にならないよう注意したりと、客観性を持たせた感じのよいものだった。
 

 いろんなことを学ばせていただき、いろんな刺激を受けられ、充実した時間を過ごすことができた。