はまっている。PCゲーム「ななついろ★ドロップス」。

 高校を舞台にした、純情系恋愛ゲーム。
 主人公とヒロインは、同級生。とある事情によりぬいぐるみのようなひつじに変身してしまった主人公。そのひつじくんを助けるため「ほしのしずく」を集めるヒロイン。
 ・・・正直、甘くみていた。
 登場人物はみな、実に素直で誠実。屈折したところがないというか。
 ふ。人生そんな甘くないんだよ。おこちゃま向けの作品だな、と無意識に決めつけかけていた。
 どこまでいっても彼らは素直で誠実で。ひたむきで。実直で。真剣で。
 そんな進行を見ていて、気付いた。
 こんな彼らに違和感を感じるのは、彼らが異常なのではなく、自分が擦れてしまったからなのだと。


 今からでも遅くない。
 変えていきたい。卑屈で、悲観的で、自虐的な自分を。
 変わりたい。彼らのような素直さ、実直さを持てるよう。
 で、そのような状態で、ひたむきに努力し、何かに打ち込み、涙するほどの達成感を味わいたい。
 考え方が幼すぎるだろうか?
 人間、気概を失ったら終わりだと思う。
 こうなりたい!
 こうしたい!
 そういう思いが、人を、変えてゆく。
 そう確信している。