低回転までしかまわらないエンジン

 第一線で活躍している人や、異性に人気のある人に対し、敗北感を抱いてしまう。
 同じ年代だと特に。
 自分と同じだけ生きているのに、これほど差がついているのか、などと、ついひがんでしまう。


 そういう思いになったとき、よし!自分もバリバリやるぞ!いろんなことに打ち込むぞ!
 てな具合になるときもある。
 でも、なんだろう、やっぱ自分はもともとのエネルギーが少ないようで、すぐにガス欠で無気力状態になってしまう。
 活躍してる人を見る → 自分も!と奮起する → ガス欠 → ふさぎこみ状態
 27年間、そんなのの繰り返しのような気がする。

 
 ちょっといいなという女性がいたとする。
 勇気をふりしぼり、2つ3つ、言葉をかける。
 でもそれで精いっぱい。
 はっきり発声できず、あいまいな受け答えになったり、
 自分の話すターンであっても簡単なあいづちだけになっちゃったり。
 気の利いたことも言えない、相手を明るくなごませるようなギャグやユーモアも出せない。
 何かを熱く語ったりもできず、相手に対し細やかな優しさを見せられるわけでもない。
 相手から見れば、「悪くない人」。
 もしくは、「何の印象も残らない人」。
 これまで1、2回デートした相手はそれなりの数なんだけど、
 その後発展したり、友情関係が続いてるのって、ほぼ皆無。


 今話題の草食系なのか知らないけど、
 自分が、淡白、無気力、うつ人間であるのは間違いない。
 低回転までしか回らないエンジン、すぐガス欠する車、みたいな感じか?


 正直、もててる人がすんごくうらやましい。
 きれいな女性と笑ったり触れ合ったり。。。
 そういう光景を眺め、唇をかみしめたくなる思いをすることもある。


 無気力人間だから、そういう憧れの生活は諦め、身の程を知って生きるべきだ、という思いもあるが、
 無気力なら無気力なりのアプローチでうまいこと取り組めないか、とも思う。
 工夫したり、知恵を働かせたり。
 他人にはない視点で攻めたり、自分にしかできない点を見つけ、伸ばしていったり。
 無気力なりのまったりさ、温和さも、ときには長所になるかもしれない。
 無気力だから、闘えない、んじゃなく、
 無気力だから、それに合った作戦で巧妙に攻めていく。
 そんな取り組みを、進めていきたいもんだ。