飲み会１００戦９０敗 ただし負けもまたよし
今日は、渋谷で、高校時代の同級生数人との飲み会だった。
覚悟はしていたのだが、やはり、疲れた。
渋谷に出るということだけでも、けっこうしんどい。加えて街中の人の多さ。目がまわりそうになった。みんな、こういうことで疲れってそんなに感じないんだろうか？自分の場合は、こういうことだけでももう「家に帰って早く休みたい」と思うほどぐったりしてしまうのだが。
そして、飲み。
感想は、、、、、疲れた笑。
正直これが一番大きい。というかほとんどこれ。
自分ってヘンなんだろうか？思い切って言ってしまうと、特に話したいことってないのだ。
正確に言うと、話したいことが少しあるときもある。でも、それ以上に、疲れ・ストレスの蓄積が大きく、離すエネルギーが次第になくなってしまう。で、一度口を閉じると話の輪の中に入るのがさらにおっくうになり、しまいにはとにかく家に帰りたくなってしまう。
大学時代から今まで、「飲み会」と言えるものは１００回以上やったと思う。でも、そのうち９割は、こんな感じ。会の前半はまだしも、後半は、疲れてほとんど話さなくなる。
毎度この繰り返し。改善しようと、何度も試みた。酒を多めにあおってみたり、自己啓発の本を読んでみたり、世間の話題を多く仕入れてみたり。。。
でも、どれも根本の解決にならない。というか、「解決しなければ」、という考え自体に違和感を感じてきた。自分はもともと生命力が弱いというか、まったりぼーっとした気質の人間なのだ。それなのに、無理に自分をねじまげたり大きく見せたりするのは、自分に負担をかけこそすれ、得るものはほとんどないのではないか、と。社会生活を営める分はアクセルをふかすとしても、支障のない部分については、マイペースでやっていくのがいい。そんな考えを抱くようになり、大学４年頃からは、よほど事情がない限り、飲み会にはすすんで出ることはしないこととした。社会人になり、うつの診断を受けてからは、薬と酒との相性の悪さもあり、ますます飲み会から足が遠ざかることとなった。
なんなんだろう。人生は、自転車にように、前に進む力が働いていないと、倒れてしまう気がする。資本主義、競争社会の現代においては、なおさらそうだ。そんな中において、エネルギーがある人間は、いろんなことに精力的に取り組み、社会で活躍する。能力があればなおさらだ。
一方で、エネルギーが人より少ない人間は？正直、そういう人間が生きるには、この社会はあまりにも向いていないと感じる。飲み会でぼーっとしていると、「なぜあなたは輪に加わらない？」となるし、職場で一人で行動していると、「つきあいの悪いやつだ」となる（僕からすればどちらも、いいじゃん別に。という感覚なんだが）。そもそも、エネルギーのなさのあまり仕事に就かなければ、食べていくこともできないわけだ。まあ、最後のは極端にしても、エネルギーの少ない人間が、そのことにより負い目を感じたりせずに生きるような考え方が、もう少し社会に認知されればなと、そう願わずにいられない。
ちなみに、前にも挙げた本多信一さんは、「内向型人間はいかに生きていくべきか」というテーマの本を何冊もだしている。上に述べたような考え方をもつ自分にとって、彼の著書は非常に参考になるし、励みにもなった。
うつの人はどんどん増えているらしい。未だ発症の医学的なメカニズムさえわからない病気だが、今増えているのは、社会の高度化・複雑化に伴うストレスの増加が一因にあるのは間違いないだろう。上の話とうつとは必ずしも結びつくわけではないが、内向的⇔うつ⇔エネルギーが少ない、という三者は、それぞれ密接に関連する要素を持っていると思う。余計なお世話ではあるが、自分と同じ苦しみを味わう人がこれ以上出ないことは願うし、今同じようにもがいている人も、ともに闘う同志がいることを心に留めてもらえるとありがたい。
いろいろ理屈をこねてきたが、飲み会はやっぱ苦手。でも、がんばれるときはがんばりたい。今、自分の病気が改善に向かっている。最悪期であれば二つ返事で飲みの誘いは断るが、今は、出られる状態なのだ。また気分が落ち込んできたら、出られなくなる。だから、できるときにできることはしたいのだ。これは、飲みに関わらず、何でも。なので、オープンカーも思い切って買ったし、ホームシアター組んだりもしたし、ピンサロも行った。８０歳のおじいちゃんは、自らの人生があと３０〜４０年あるわけでないことを当然の如く感じている。自分も、病気がどん底の状態になれば、死んでいるも同然の状態になる。そして、いつまたそうなってもおかしくはない（そうならないように万全の注意は払っているが）。だから、後悔する生き方はしたくないのだ。今度好きな人ができたら、後悔なく自分の思いをありったけぶつけたい。
語ることなどないと言ったくせに、いろいろ書いてしまった。勢いだけだけど。こんなことに考えを巡らせることができただけでも、今日の飲み会は収穫ありだな。よし。
