交際でもなく、友情でもない男女関係
尾瀬に行ってきた。
正直、かなり感動。
梅雨の時期ど真ん中だったので、雨を覚悟しての旅だった。実際、都内を出発するときは、あいにくの曇り空。正直、現地も曇りか雨なのだろうな、とタカをくくっていた。
で、高速を使い、現地入り。
驚くことに、快晴なのである!
都心ではここ1〜2週間、ほとんど太陽が顔を出さないというのに。
尾瀬はいつも晴れている、というわけではなく、今くらいの梅雨の時期は、やはりけっこう雨がちになるようである。
そんな状況での晴れ空だったので、嬉しさも倍増であった。
そして、広大な大地にめいっぱい広がる緑。空気が、おいしいおいしい。
そこまで期待せずに出向いた旅であったが、想像以上の驚きと喜びを、与えてくれた。
ちなみに、一緒に行ったのは、去年別れた前の彼女と。
「不思議な関係だなー」と思いつつも、お互いの同意のうえということで、今回旅行することに。あ、ちなみに日帰りでした。つきあってない関係で泊まりはどうなんだ?という思いがあるので。
今回の旅では、彼女と、いろんな話ができた。
日々の生活のこと、趣味のこと、将来のこと、人生のこと、お互いの恋のこと、男女関係について、、、、、
二人の関係についても、話した。
去年の夏に交際が終わって、半年くらい経って再会し、月に1〜2回遊ぶようになり、そして今回の旅行。
正直、お互い恋心というのは、ない。僕は春からずっと書いてたように職場のバイトさんに夢中だったし、彼女は今は新しい仕事のことで頭がいっぱいで、相手を作る余裕もない状況のようなのだ。
こういう関係は、なんというんだろう?
僕はこのことを、「男女関係を越え、強い絆で結ばれた友情」と表現したのだが、彼女曰く、「『友情』と言われるのは少しショック」とのこと。
じゃあ他になんて言えばいいっちゅうのだ!?思わず心の中で苦笑してしまった。
何ヶ月か前のAERAに、「元彼・元彼女は、最高の親友になりうる」みたいな特集があった。
記事は流して読んだ程度だったのだが、実際に自分で経験してみて、「なるほど」と感じる部分がある。
出合ったばかりの関係で友情関係を築くと、仲良くなるにつれ、どうしても片方、ないしは双方に、恋心が芽生えてくると思う。
それは、男と女である以上は仕方ないし、むしろ自然なことだろう。
しかし、友情関係に恋心というのは、相容れないものだろう。
どうしても、お互いの意識が気になり、ちぐはぐした関係になってしまう。
他方で、一度別れた関係というのは、言わば、恋愛関係が精算されている状態だ。
別れてすぐだったり、どちらかが気持ちを引きずってる状態だと、まだ時期とは言えないと思うが、すったもんだで別れてある程度時間が経ち、相手への愛情や憎しみが自らの中で整理された状況であれば、これはもう、友情を育むにはうってつけといえるかもしれない。以下、その理由;
1.お互いの手の内が詳しくわかっている。
2.趣味や嗜好もつかんでいる。
3.つきあっているときは精神的に距離が密着しているため、少しのことでもイザコザになりがちだが、友達として少し距離を置いて接すれば、余裕を持ったつきあいができる。
4.友情も、やはり、相手のことが人間的に好きであるほうがいい。かつてはお互い好きあっていた関係なので、このこともクリア
5.別れたといっても、かつては愛し合った関係。恋愛関係は終わっても、お互いのことは、気になる。暖かく見守り、幸せになるのを穏やかに祈りたい、という感じだろうか(そういうふうに思える別れ方をした場合に限る)。友達でいれば、それが、実際の人間付き合いとして、実践できる。