エアロビにおける恍惚

 エアロビのレッスンに熱が入っている。
 今までは、振り付けを完璧に行おうとすべく、一つ一つの動作がおろそかになっていた。
 そこで、最近は、振り付けを間違ってもいいから、動作をダイナミックに楽しんで行うことにしてみた。
 結果、正直言うと、レッスンが今まで以上に充実したものになっている。今までは、振り付けを間違わずに行うことに神経質になっていた面があったが、今では、振り付けを100%正確に行うより、体を動かすこと自体を楽しめている。
 しかし、エアロビは気持ちいい。有酸素運動のつもりで始めたんだが、最近参加しているレッスンは強度が高く、途中では明らかに無酸素運動になっていると思う。
 普通にやっていればそこまできつい動作ではないと思うが、一つ一つの動作をきびきびダイナミックに行うと、相当ハードになるのだ。
 肉体の限界をやんわり感じつつ、脳内に酸素が欠乏してくる。振り付けも頭で考えるのではなく、体で直感的に繰り出すという感じ。「も、もうダメかもしれない・・・(いろんな意味で)」という限界ギリギリの状態までいくと、なんだか妙な恍惚感が湧いてくる。ランナーズハイのようなメカニズムだろうか。自分がMな気質を持っているだけじゃないと思う。
 そんな恍惚感を味わうため、今日もジムに繰り出すのであった。