インドカレーとか

 インドカレーにはまる。
 職場の近くにインドカレーの店がある。
 日本風に味付けされたものではなく、本場流、と思われる味。
 ボウルに盛ったカレーをナンにつけて味わう。
 カレーのスパイシーさとナンの甘みがからみあって、これまた絶妙。
 しかも、食べてるうちにどんどん食欲が湧いてくるという、他ではちょっと味わえない感覚が襲ってくる。恐るべし。
 さすが、不思議の国、インド。
 ちなみに、店員さんもインド人ぽい。
 世の中、いろんな楽しみがあるものだ。
 最近、今まで知らなかった、もしくは忘れていた楽しみを開拓する機会が多い。
  ・インドカレー
  ・ファッション
  ・コミュニケーション
  ・ギター
  ・車の運転
  ・花見
 好奇心や感性が高まっているということなのだろう。実に嬉しいことだ。
 ああ、この感覚を大切にしたい。
 自分は、生まれもってのうつ気質で、ここ数年のうつは特別顕著なものであるにしても、それが治っても慢性的な弱憂うつ状態なのだと考えてきた。事実、高校・大学時代を振り返ってみても、ほとんどの期間がそんな感じだったからだ。
 でも、ここ数週間の心の動きを見ていると、「もしかしたら、このままうまく治療が進めば、高校・大学の頃の状態より上の状態にまで回復できるのではないか」というぼんやりした期待が抱けるまでになってきた。
 事実、数年前の状態を超えて回復できる可能性のあるだけのことはやってきたと思う。投薬、サプリメント、運動、認知療法、読書、社会生活、コミュニケーション・・・。それらが結実して、高校・大学の頃以上の回復を果たすことができたとしたら、自分は「うつになってよかった」と思えることになるのかもしれない。もしそんな日がきたら、どんなにか素晴らしいだろう。そんな想像が、自分をまた先へと進める力になってくれる気がする。
 しかし、ほんと、こんな風に考えられるようになっただけでまず単純に嬉しい。いろんなものに感謝。
 そしてまた、インドカレーが無性に食べたくなってくるのであった。