日帰りスキー旅行

 職場の同僚と6人で日帰りスキーに行ってきた。
 朝3時出発、帰宅は夜中の0時過ぎ。
 車の運転、送迎、移動、スキー、温泉、食事、会話、さらに運転、送迎。
 これだけ丸一日こなしたせいか、ぐったりした疲れを感じた。
 次の日は、ほぼ一日、寝てた。
 しかし、集団行動は、疲れる。
 参加したメンバーのうち、自分以外の5人は、30歳前後。
 みな処世術に長けているというか、話題が豊富で会話もスムーズだし、周囲を見て余裕のある行動もできている。
 それに比べて自分は・・・という思いを禁じえなかった。「彼らの年になって、自分はああいうふうにいろいろこなせる人間になれるのか?」とも。
 併せて、いろんな気遣い、確認をしながら行動をしていたので、「楽しむ」というレベルにはほとんど達することができなかった。「決して安くない費用を払ってまで、こんな苦痛を味わいにきたのか?」とさえ感じもした。
 こういった疲れが積もり積もって、憂鬱感も久々に高いレベルにまで達した。
 しかし、こういったマイナス点もあったなかで、プラスだったことも多々あった。
 スキーを楽しんだこと、温泉を堪能したこと、おいしいそばを食べたこと。
 同僚とも、親交を深めることができた。ぎこちないながらも、普段できないような踏み込んだ話ができた。
 上記のマイナス面(疲れ、困惑、憂うつ)も、プラスに作用する点もある。人間、身体を鍛えるように、心も、トレーニングによって強くなると考えている。とすると、当日の疲れなども、経験値を積み、自分を大きくすることに寄与するんではないかと思えてくる。
 また、集団行動の難しさを知った。今回のようなイベントがなければ、自分は、「友達や同僚とみんなでわいわい遊びにいけば、きっと楽しいことだろう。自分は人生において損をしている」といった思いを、今後ずっと抱くことになっていたかもしれない。
 また、去年も今回と同じように、同僚とスキー旅行に出かけた。そのときとの比較で感じるのは、「去年ほど、身体的な疲れは大きくない気がする」ということ。昨年12月から再開した、フィットネス通いで、体力が高まっているのかもしれない。
 あと、今回は参加人数が多かったため、レンタカーを借りた。去年発売された、マツダプレマシー。新型車は、やはり快適だ。キーレスエントリー、電動スライドドアもあり、思わずうきうきしてしまった。自分の車と、乗り味、乗り心地を比較するのも、普段できない楽しみだった。
 正直、スキーからくたくたになって帰ってきたときは、「もうこんな集まりには二度と行かない」と心の中で叫んだが、2日経って客観的に捉えられるようになった今では、「心身ともに、今後の課題、高めるべき点が見えてきた。機械があれば、またこういうイベントを行いたい」と考えられるまでになってきた。