日本に生まれたからには、富士登山でしょう

 夏に、富士山に登山に行くかもしれない。
 ひょんなきっかけで、友達とそういう話になった。
 登山ってのは元々、全然興味がなかった。マラソンみたいに、自分を追い込んで苦しめて、その先にあるゴールを目指す、というようなストイックさを求められるような気がして、尻込みする感覚があったのだ。
 でも、いざ話が浮上して、ネットで情報を集めてみると、日本一の山と言っても、老若男女、いろんなひとが登ってるっぽい。決して楽ではないが、しかるべき準備をして臨めば、おおむね大丈夫、というところのようだ。それに、どのサイトをのぞいても、「感動した」という喜びのコメントが載っている。これは、モチベーションもあがるというものだ。
 こういった、目標というか計画があるということは、とても有意義なことだと感じる。それに向かって、歩みを進めていくことができるからだ。うつで真っ暗闇の中をさまようかのような体験をした自分にとっては、うちこめるもの、目指す対象が明確に見えているという状態は、とても嬉しいものがある。そういうものをもつことで、漠然とした思いで日々を過ごすことがなくなり、張りのあるいきいきした生活となるのではないか。
 とりあえず、当面の取り組みは、
○フィットネスで有酸素運動等により、体力をさらに高める
○とりあえず近場の山に登ってみる(富士山は、登山:5時間、下山:3時間くらいかかるらしい)
○道具を少しずつ揃える(最低限、靴(トレッキングシューズ)、雨に耐えられるジャケット、耐水性のある手袋、てとこか。)
 最初、富士山の話を受けたときは、「そんなの絶対無理だー。冗談ということで話を流してしまおう」程度にとらえていたが、考えたり調べたりしているうちに、俄然、気持ちが盛り上がってきた。あとは、友達がほんとに冗談で言ったんじゃないことを願うのみ。