「やけくそ」戦法

 しばらく、テーマを「やけくそ」にして、やってみよう、と思った。
 今の状態でいろいろ考えを巡らせていくと、仕事の問題、結婚の問題、うつの問題、対人関係の問題、世相悪化について、等、いやな方向ばかりにいってしまい、ふさぎこみがちになってしまう。何を考えても悲観的な方に行き着いてしまうというのは、なかなか辛い。認知療法をかじったことのある人ならわかるだろうが、「自動思考」がとてもいびつな方に向いてしまうのだろう。
 そこで、「やぶれかぶれポジティブ」とでも言えばいいのか、自分流「やけくそ」戦法を採ることにした。その名のとおり、嫌なことはぜんぶ投げやりにしてしまい、突飛な考えに逃げる、という、ストレートに言えば卑劣なやり方なのだが、もともと、うつで偏った価値観(敢えて言えば、真面目、融通が利かない、悲観的)の自分にとっては、一種の荒療治になるかも、と考えている。それにもともと破天荒な人がこういう考えをすると、ほんとにとんでもないことをしそうだが、自分の場合、やけくそになったところで人様に迷惑になるようなことはあまりしないだろうな、という考えもあり。って、自分で何言ってんだろ。
 あと、今、温泉巡りと車中泊に、けっこうはまってる。自分としては、せっかく芽生えたこの好奇心を、大切にしてやりたい。好奇心をなくすと、無気力状態に拍車がかかるのは確実だし、また、することがないと、休日、ずっと家にいてしまい、精神衛生上とてもよくない。で、そういう好奇心を保つ、ひいては育てるのには、ストレスの除去がとても有効と考える。「やけくそ」戦法は、まさに、精神的な負担を感じるシチュエーションからの、緊急脱出装置と言えると思うのだ。で、「緊急」脱出とはいっても、この考え方が板に付いてきて、自分に馴染んだものになってこれば、自分自身で、ストレスをコントロールすることにも、つながってくると思う。言わば、認知療法の一つのツールとみなせるかもしれない。ずいぶん邪道な手法だが。
 ま、そんなことを考えたり。