大増税時代

 個人所得税の見直し案が提示された。いよいよ大増税時代の幕開けというところか。なんだか暗い気分になってくる。今まで(高齢化社会になることを見越して)国家財政の制度設計をしっかりしてこなかった過去の世代に憤りを覚えると同時に、現実的に迫った苦難の時代に、一個人としてどう生き残っていくか、無い頭をひねっている。森永卓郎かだれかが言っていたが、「人生には大きな3つの不良債権がある。『専業主婦』『子供』『住宅ローン』である」とのこと。全く、共感である。公務員の自分の給料、あと、これからの社会情勢を考えると、自分の場合、この3つのうち、一つでもあてはまると苦しい人生展開になるだろう(子供は、たくさんはまずいということ。このへんは、機会を改めて自論を書いてみたい)。
 しかしこのままだと、若い世代は子供を今以上に産まなくなるだろうし、そうなると、世代構造のいびつさがさらに今後数十年続くことになる。また、社会情勢の悪化、二極化の進行、情報化社会等の影響で、ニート・フリーターがますます増加することも不可避だろう。そうなると、年金・社会保障等の需給バランスが崩れるのは明白だ。平たく言えば、今まで、労働人口は、主に老人と子供の社会保障・福祉を(財政的に)支えてあげればよかったのが、これからの時代は、より少ない労働人口が、より多い老人と、子供、さらに、ニート・フリーターの分も(このへんは厳密に書くとめんどくさいのでちょっと端折る)みてあげなければいけない。理不尽というか、不公平というか。しかし、直接的に現れてる現象だけ見るのも、また浅はかだ。ニート・フリーター等を生み出した社会構造にも目を向けなくてはいけない。
 とりあえず、今の自分は、自分のことでせいいっぱい。上記のことも、自分に間接的に関わってくることだから、興味を持って考えてるだけだ。自分が考えをめぐらしてるとこで世界がどうなるわけでもないが、まあ、いいさ。