岩手へ

 木曜夜。
 高速バス。
 大宮25時発、一関7時着。
 8時。トヨタレンタカー。アクアを借りる。7千円ちょい。ワンウェイ制により、盛岡で返却が可能。カウンターに行ってから、乗車し出発するまで、約5分。あぁ、便利な時代。


 中尊寺
 金色堂。思ったより小さい。ただ、確かに煌めいていて豪華。
 歴史的な背景を知っていたほうがおもしろうだろうな。


 気仙沼
 南気仙沼駅は、駅舎も線路もなくなっている。一面の更地。
 プレハブのセブンイレブン。店内は、一般のセブンと同じ。コンビニがいかに便利な存在か、思い知らされる。


 陸前高田
 奇跡の一本松。ついこないだ復元工事が終わったと聞いていたが、枝の向きがイマイチだったらしく、また囲いに覆われ、作業をしていた。
 海岸で、あたりになにもないところに、見事にそびえる一本松。
 津波の凄まじさと、生命の力強さ、その両方を感じる。


 宮古
 鉄と魚とラグビーのまち、らしい。
 鉄の歴史館。来客ほとんどいない!!市立の施設だが、完全に赤字だなこりゃ。バブル時代のハコモノってやつか。
 道路にところどころ、「津波による浸水地帯 ここから」「浸水地帯 ここまで」という看板。


 盛岡。19時。
 一日走りとおした。お疲れさま。
 燃費はなんと27km/L!(ガソリンスタンドには行ってなく、燃費計を確認しての精算だったので、正確にはわからない。)
 350kmちかくで2000円。すばらしい!アコードのときの1/3くらいかな。


 居酒屋「俺っ家」
 食べログみて。大将がワイルドでいい人と聞き。
 予約していったところ、カウンターに。大将の目の前。となりは少し年上の夫婦。奥さんは陸前高田出身のようで。旦那さんに、3.11のときの動画を見せてもらった。当事者から話を聞くと、テレビやネットの画面を通したのとは全然ちがうものが伝わってくる。
 ただかなり疲れていて、あと最近ダウナーな感じだったこともあり、大将や隣の夫婦とのコミュニケーションが煩わしく、気まずくて仕方なかった。「話しかけられても、うまく応答できない。」「話ふられたから適当に返したけど、この会話はどこで切り上げればいいんだ(『夫婦の会話の状態』と『たまたま自分にからんできた状態』と『大将を交えた会話の状態』とが入れ替わり、でもその3者はきっぱり分かれているものでもなくて。そういうのを判断し対応しながら、料理やお酒を味わう、なんて器用なことは、自分にはできない!)」とかとか。
 お会計は4,000円。おいしかったけど、苦痛も大きく。どっと疲れた。


 高速バスで盛岡→東京。
 弾丸旅。
 こういうのもたまにはいい。
 未知の土地は、刺激をくれる。
 震災について、都会と地方について、日本のこれからについて、いろいろ考えさせられた。