21世紀のはじめ、青春の日々

 大学の4年間住んでいた街に久しぶりに足を運んだ。
 6年半ぶりか。


 歩きなれた道、懐かしい店、街の匂い、空気、、、
 お店は、2/3が変わらず、1/3は新しくなってる感じだった。入れ替わりの激しい時代よのぅ。


 そして、住んでいたマンション。。。
 ものすごい懐かしさがこみ上げてくる。
 ここで、ほんとうにいろんな経験をした。
 輝かしいもの、苦々しいもの、甘酸っぱいもの、、、、、


 そのどれも、かけがえのない愛おしいもの。
 4年間という長さはあるとしても、その思い出の密度は、その後に住んだ3つの街とは比べ物にならない。
 自分の青春が、この建物に詰まっていると言っていい。


 帰り道、思った。
 自分は、もうアラサーといえるトシだが、こんな感傷に浸るには、若すぎるということ。
 思い出に耽るのは、もっと年老いて、落ち着いてからで十分だ。
 それまでは、全力で、振り向く暇もないくらい、しゃかりきに生きるんだ。


 そう胸に刻んだ。