アバター

 「アバター」を観てきた。
 巷ですごいすごいと言われてるのは知ってたが、あまのじゃくなもので、「そんなにたいしたことないでしょ」くらいに軽くみてた。。。
 いやこれ、ほんとすごい!
 3Dで「アリスインワンダーランド」の予告編が始まった途端、予想を二回りほど超えた自然な立体っぷりに驚愕。笑っちゃうしかない、という状態だった。


 で、感想。
・とにかく3D映像がすごいの一言。超美麗。超迫力。超自然。
・とにかく長い。3時間弱。自分の場合、2時間の作品でも疲れちゃうため、今回も2時間経過あたりでだいぶうとうとしちゃった。でもこの長さが、作品の狙いになってると思う。3D映像で没頭している「アバター」の世界に、時間とともに入り込ませる効果を持たせているのかと。
・前項目に関連し、アバター病なるものが世界中で流行っているそうな。アバターのような仮想世界にあこがれたり、それらの世界と比べ現実はなんて平凡で退屈で面倒なんだとむなしくなり、ふさぎこんでしまうような感じらしい。わからんでもない。割り切りや、気持ちの切り替えが大切だよね。
・上映時間に比べて登場人物が少ないこともあり、ストーリー自体はわかりやすい。また善悪の対立関係がけっこう単純。でもそんな中に、いろいろとテーマが埋め込まれているのが感じられる。また、伏線というか象徴といった手法?が随所に見られる。結果、大人も子どもも楽しめる作品になっているのでは。



 いやあ、とにかく衝撃体験。
 これまでの自分の考えでは、いろいろな技術が進歩した現代において、エンターテイメントってのはある程度完成されてると思ってた。この先は小手先の改善はあっても根本的なものは変わらないだろうと。
 違った!自分が認識していたエンターテイメントの枠組みをぶち壊す体験だった。
 これまでにいろいろと体験をし、「映画ってのはこんなもんだ」みたいな価値観ができあがっている大人の方が、この作品で受ける衝撃は大きいのでは。
 逆に小さな子どもだと、先入観や既存の価値観が少ないから、「こういうのが普通」「これが基準」になってしまうのかもしれん。それってある意味すごいかわいそう。


 しかしこんな作品を作っちゃう、ジェームスキャメロンやスタッフたちはすごい。日本じゃどう逆立ちしてもこんなのは作れない。井の中の蛙というか、世界ってほんとすごい!と心底感じた。