(8日)テニス。

 サーブの練習で、全力で打つのが数本に一本くらい入るようになってきた。
 渾身の一撃。という感じ。
 そういうのが入るとほんと気持ちいい。
 周りの人にも「おぉー」と言ってもらえるし。
 で、試合(レッスン中のゲーム)でそれが決まるとさらに気持ちいい。
 もう、やみつきになっちゃうくらい。
 それ一本決まれば、それでその日はハッピー。恍惚に酔いしれることができる。


 この日のゲームでは、レッスン参加者が半端な数だったため、コーチも参加することに。
 コーチはかなりの上級者。こないだも大会で優勝だか準優勝だかしたとか。
 で、めぐり合わせで運良く(悪く?)自分がサーブ、コーチがレシーブ、という回が回ってきた。
 ここぞとばかりに全力サーブ。
 ずしゃあ!
 これがうまい具合にエリアにイン!
 しかし、、、いとも簡単に?レシーブされてしまった。
 ぬおおお


 このとき、なんとも言えない打ち震えるような感覚に襲われた。快感のような、武者震いのような。
 うまく臨場感を表現できなくてもどかしい。
 自分はほぼ全力で打てたと思ってるし、同じサーブが自分に飛んできたら、10本に9本は返せないだろう。
 でもそんな一撃を、簡単に返してしまうレベルの人もいる。
 これってなんかすごいわくわくすること。
 ドラゴンボールで悟空が強い敵に出くわしたときみたいな感じ?
 世界は広い。
 もっとうまく、もっと強くなってやろうと誓った。
 そんな秋の一日。