この命 尽くして何かに 打ち込みたい

 帰省。
 車で、下道で計15時間、走行約10時間、400km。
 途中、おいしいものを食べたり、おみやげを買ったり、温泉に入ったり。
 キラクなもんである。
 大学の頃からこういう帰省のスタイルを続けているのだが、さすがにそろそろ、このままではちょっと・・・と感じてきた。
 一人でばっかりこんな風にぷらぷらしてるのはいかがなもんかと。
 27歳、生物として一番盛りのときで、頭も体もしっかり動く。仕事も恋愛も趣味も勉強も、総合的に見れば一番パフォーマンスを発揮できるときだろう。
 それなのに、職場では同僚とほんっと表面だけのつきあいだし、休日は99%ひとり。
 い、いかんよ君ぃ・・・
 何かに死ぬ気で打ち込みたい!
 帰省の道中、運転していて、ふとそんな思いが堰を切ったように溢れてきた。
 今までは、「どうせ何かに全力で取り組むと、燃え尽き症候群になって、何もかもむなしくなり嫌気が差してしまうのでは・・・」なんて言い訳ばかり考えてたが、今日はなんというか、「燃え尽きたらいいじゃないか、とことんやって、それで燃え尽きて真っ白になってもう死んでもいいや、となれば、それはもう、十分に生ききった人生と言えるんじゃないか」といった風に開き直って考えることができた。
 そんな金曜日。