10年前の恋心
高校のとき、好きな女の子がいた。
同じクラスで、まあ、ときたま話をするくらいの関係で。
でも、高校で存在感がなく、コミュニケーション下手だった自分。
「女友達」や「彼女」は縁の無い存在と決め込んでいた。
あるとき、彼女が同じクラスの野球部の男と付き合いはじめたのを知った。
−−−ショック。
嫉妬、みじめさや悔しさがあり、そして、限りのない無力感に覆われた。
人生に「もしも」はタブーだ。
よくわかってる。そのつもりだ。
でもどうしても、考えてしまうときがある。
あのとき、こうしていたら−−−
入部した剣道部でもっと前向きにがんばっていれば。
クラスの中でもうひとふんばりして皆と接していれば。
体育大会などのイベントで率先して取り組んでいれば。
そうしたら、もっと違う道を歩んでいたのではないか。
明るく前向きな、理想とする自分の姿に、もっと近づけていたのではないか。
そしたら、彼女とだって、もしかしたら付き合えたのではないか。
いや、きっと付き合えた。。。自分磨きをしていて、あとは熱意と運があれば。
当時から10年経った今、自分は、自らのコミュニケーション能力の低さに、本格的に悩み苦しんでいる。
ずっと、人との交流を避け、鍛錬してこなかったツケがまわってきて、いよいよ首が絞まりかけている状態。
ひとりの生活は孤独感との戦いだ。
自分が、社会から完全に切り離されたかのような恐怖。
心を通わせられる人間が、男女問わず、一人もいないんじゃないかという絶望感。
このまま死ぬまで孤独に生きていくんだろうかという不安。
自分はどこまで堕落してしまったんだろう。
成長の過程で、どこかで道を間違えたのか?
もともとの性分に、問題があるのか?
何か他に要因があるのか?
人生は、ゲームではない。
リセットもセーブもロードもストップも巻き戻しも早送りもできない。
そう、後には決して戻ることが出来ない。
小学生だってわかってる当たり前のことだけど。
でも、戻れないんだ。改めてそう考えると、ほんとうに、いてもたってもいられないほどの絶望を感じる。
高校の頃、好きな子に対して抱いた、淡く甘酸っぱい胸に込み上げる感覚。
それも、取り戻すことは一切、できないのだ。
残酷なまでの事実。
そして現在27歳。もうアラサーということになるんだろう。
不完全燃焼な思いが心のあちこちでくすぶっている感じがする。
特に結論はない。
胸の中のもどかしさ、いたたまれなさを吐き出さずにいられなくなったというか。
そう思うなら行動しろ!
そうなんだよね。
そうした方がいいんだ。いや、そうしよう。
うつを治したい!
心の底から思うのは、今日書いたような思いがよぎったときだ。
このまま心の重しに押さえられたまま老いてゆくなんて耐えられない。
そんな思いを胸と、このブログに刻んでおくんだ。