Turning point "2"
日本の合計特殊出生率(以下、出生率と略します。)は現在1.3近く。
一人の女性が一生に平均1.3人子どもを産むということだ。
戦後のピーク時は、4.5あった。
これってすごい差だ。
そう、「差」に注目しちゃう。
1940年代後半(A)の出生率は約4.5、
その30年後の1970年代後半(B)は約1.8、
さらに30年後の2000年代後半(C、現在)は約1.3。
そのまた30年後、2030年代後半をDとする。
Aの時代に生まれた人々(=団塊世代)は、Bの時代に青年期に、Cの時代に高齢者になる。
Bの時代に生まれた人々(=団塊ジュニア)は、Cの時代に青年期に、Dの時代に高齢者になる。
高齢者を青年期の世代が支える(福祉医療介護年金等の受益とその財源負担という意味で。)という構造でみると、Dの時代より現在の方が厳しいのかなと思ってた。団塊世代は4.5という高い出生率で生まれてきたのに対し、彼らの子世代のの出生率は2弱というふうに大きな落差で落ちたのに対し、団塊ジュニアは1.8の出生率で生まれ、彼らの子世代は1.3と、落差が0.5程度しかないから。
しかしこの認識は誤っていた。
「差」ではなく、「2より高いか低いか」を判断基準にすべきなのだ。
(実際は、人口減と増の境は、2.08くらいだそうな。夭逝する女性もいるもんね。。。)
出生率4.5は言うまでもなく、人口が急増する高い値だ。青年期の人口の倍以上、新生児が生まれるわけだから。
1.8は、4.5よりはずいぶん低いが、それでも人口は逓減、ゆるやかな変化だ。
1.3は致命的、と勝手に思っている。1.0だと新生児は、青年期人口の半分しか生まれない。それに近い。高齢者を青年期世代が支えるという構造がパンクしてしまう。
なので、青年期の人間が高齢者になったとき、世代間の負担がどうなるか考えるときは、「2」を基準に考えるべきなのだ。
そして現在、出生率はマイナス傾向だ(ここ数年持ち直してるけど、不況でまた下がるでしょう。)。ぶるぶる。さらにひどい社会が待ってるのかよ・・・
頭の中のことを文章で説明するって難しいね。
書いてると、自分の中で全然整理できてないんだなということがわかった。
鍛錬せねば。