ボクシング

 WBCフライ級ボクシングタイトルマッチ、王者の内藤が防衛を果たした。
 挑戦者、清水が優勢だった中、第10Rに逆転のKO。
 たまらなく見ごたえのある一戦だった。
 最後に解説者が話していたとおり、まさに「練習量に培われた勝利」。
 内藤の血と汗の結晶が、一つ一つのパンチとなり、最後の一撃に結びついたわけである。
 KOの後、感極まって泣くチャンピオンに、思わず感情移入してしまった。
 胸が熱くなる涙だ。
 人生って、捨てたものじゃないのかもしれない。