医者

 今日は、2週に1度の通院日。GW後半、気力が全然湧かず、大半を家でぼーっと過ごしていたことを伝える。結果、今回は薬の量を少し増やすことになった。ここ数ヶ月の診療を振り返ると、薬の調節に重点が置かれている気がする。初めに、この2週間での生活状況を申告し、それをもとに先生が薬の処方を決めるというもの。効果や副作用を測定しつつ、種類を変えたり量を増やしたりする。逆に言うと、例えば、「週末はずっと家にいて、ぼーっとすごしてました」と言っても、「じゃあ、薬を○○しましょう」とはなっても、そのことに対する具体的な対応等については、ほとんど触れることがないのだ。これは先生を責めてるわけじゃない。踏み込んだ具体的なアドバイスをするのは医師ではなく、カウンセラー等の仕事な気がするし、また、先生には、薬の処方に関しては実に丁寧に対応してもらっており、感謝している。
 そうなると、一つ疑問が浮かぶ。「精神科医の仕事(求められている治療法)とは、何なのか?」薬の処方は、間違いなく、大きな一部分になるだろう。ただ、それ以外は?個人的な考えとしては、精神状態の変化の観察と、対処療法の紹介が挙げられるのではないかな、と思う。前者は、2週間に1度といったように、定期的に患者の様子を見続けることで、明らかに状態が悪化した場合に入院させる等、対応できるということだ。後者は、うつを治療するのに有効とされる、認知療法森田療法自律訓練法、呼吸法等の治療法を、教えること。そのうえで患者が興味を持てば、専門書を読むなり、同士の集まりに顔を出すなりといったことが可能になるのかな、と感じる。